ある建設業者の相続問題

Aさんはこの道一筋40年、たたき上げの建設業者さんです。
ご本人の弁によれば、「よい時代もあったし苦労した時代もあった。しかし齢をとったせいもあり今が一番苦しい・・・。」とのこと。
本当のお気持ちだろうと思います。

最初は個人事業でしたが、現在は会社形態でがんばっています。17、8年前から長女の夫が専務取締役で手伝ってくれています。自分に何かあった時は、その娘婿に会社を任せようかとも考えていました。

  ところが2年ほど前から、東京に出ていた長男が帰ってきて会社を手伝ってくれるようになりました。そこで、娘婿と長男との、どちらに跡継ぎをやってもらおうか悩むようになりました。 

「自分の死後の事は、皆が喧嘩しないように遺言書を残しておくから」と皆に伝えていましたが、どういう内容の遺言にしたらよいか、色々と悩んでおられました。思い悩んだ挙句当事務所にご相談にお見えになりました。そこで、話し合いの結果、次のような内容の遺言書を作られることになりました。

 会社の後継者は娘婿とし社長の座を引き継いでもらう、会社の株は全部長女に(娘婿ではなく)相続させる。そして長男には、家の財産を多く相続させ『○○家の跡継ぎ』としてふさわしいようにする、等々・・・です。

Aさんは、これなら娘婿にも、そして長男、長女にも納得してもらえると、やっと肩の荷が一つ降りて安心した表情でお帰りになられたのが、とても印象的でした。その後、公証人役場にて公正証書遺言を作成されました。

建設業は、例えば機械・工具類が自己所有だったりリースやレンタルだったり等まちまちで、相続後に思ってもいなかった複雑な法律的な問題も起こりえます。相続に関してお一人で悩みを抱え込まず、一度専門家にご相談になることをお勧め致します。

行政書士は法律で秘密厳守が命ぜられております

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