今日の問題9の解説 ~相続放棄~

Q: 乙山花子さんは、マイナス財産も相続しなければならないことを聞いて、とても不安になりました。

 

 さっそく銀行に問い合わせをし、数日後、銀行から連絡が来ました。その額、およそ2000万円。何とか一郎さん名義の預貯金で払えそうな額です。

 

 ホッと一安心したのも束の間、一郎さんの机の中から、その昔、一郎さんが事業を開始した頃に友人からお金を借りたときの借用証が出てきました。その額、3000万円。

 

 一郎さん名義の土地と建物を売っても、足りない額です。

 そこで、花子さんは、大橋先生に尋ねてみました。

 「先生、大変なことになりました。夫の残してくれた財産では、借金を払えなくなりました。どうしましょうか。」

 さぁ、皆さんは、どのように思われますか。

 

A: 大丈夫ですよ。

 プラス財産よりマイナス財産が多い場合に備えて、民法は、相続放棄の制度を用意してくれています。

 相続放棄は、相続放棄をした方について、初めから相続人とならなかったという取扱いをすることです。そのため、プラス財産だけでなく、マイナス財産も相続しません。

 マイナス財産がプラス財産より多いことが分かっているのであれば、この方法をお勧めします。

 ただし、相続放棄は、相続開始があったことを知った時から3か月以内に、家庭裁判所に対して申述しなければなりません。一郎様がお亡くなりになって、もう2か月を過ぎていますから、借金の方が多いのであれば、急いで手続きをしてください。

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