巨星落つ‼。我々の大先輩、ご逝去‼。

8月28日早朝(27日深夜)、行政書士としての大先輩のN先生が、お隠れになられた。

お若い頃、税理士資格にチャレンジされ、あと一科目合格すれば…と言うところまで、来ておられたそうだが、よんどころない事情で、受験の継続を断念し、行政書士の開業に踏み切られたそうだ。

その後、約三十五年、努力に、努力を重ねられて、今日をお迎えになっておられた。
先生は、いわゆる「記帳代行」を業務の中心に据えておられた様で、お客様の会計記帳のご指導などを丁寧になさってこられた様であった。
豪放磊落な、しかも、温かいご性格で、人望が厚かった上に、いわゆる面倒見の良いご性格のせいか、多くのクライアントを獲得し、お仕事は、隆盛を極められた。
もっとも、右肩上がりに発展して行ったワケではない。行政書士は、その制度的限界として、ホゾを噛む事が多い。N先生の場合を例に挙げれば、所得税の確定申告書を作成する知識も技量も十分に持っていたとしても、税務署への提出代理権が無いので(それは、主に税理士の専権)、本人申請の形を取らざるを得ない。つまり、依頼者の立場から見ると、確定申告書をN先生に作ってもらっても、税務署への提出は本人である自分で行く事になる。
書類の記載内容についての税務署からの質問にも自分自身で、答えなけばならない。
先生は、依頼者のその不便さを補う為に、提出時には、ご自分も同行し、質問に答える際にも、やはり、同行なされたとの事。
しかし、行政書士なら誰でも経験のある事なのだが、周りに税理士さん達が、沢山おられる税務署の建物の中に、一人駒を進める、と言う事は、中々勇気の要る事なのである。時には、好奇の目で見られ、時には、胡散臭い目で見られ、実際に「場違い」を指摘される事もありうる。自分一人ならともかく、クライアントの方と一緒の場合など、身を切られる様な辛い思いをなさったかもしれない。
しかし、先生は、お客様の事を思い、その重圧に耐え、窓口に進まれた。
やがて、その熱意と誠実さが、税務官僚の皆さんの心を打ったらしく、「もう、あなたは、あなただけで(税務署に)来ていいですから.…」と言う言葉を頂戴したそうである。つまり、税理士さんと同じ様に、本人に代わって、色々なやり取りが出来る様になったのである。これは、大変大きなメリットである。依頼者の方々も、さぞ、喜ばれたであろう。
この様に、日々の努力を積み重ねていかれた結果、最晩年は、堂々たる経営基盤を築いておられた事は、広く江湖に知られておられる事である。

しかし、先生は、ご自分の栄誉、栄達に、こだわる事なく、我々、行政書士の後輩達の面倒も、良く見て下さった。
行政書士会の中の要職を次々と歴任され、その都度、新しい制度の導入、或いは運用を試みられ、改革への情熱は、トップの座を後進に譲られた後も、衰える事は、無かった、と思う。
全都道府県の行政書士会の集まりである、日本行政書士会連合会の要職を勤めておられた時も、お辞めになられてから、お隠れになられた最近まで、例え、小さな仲間の集まりであっても、良くお顔をお出しになっておられた。
そして、お説教、冗談、仕事の苦労話~など、その明るいお姿と快活なお話ぶりに、周りに人垣の切れる事が、無かった。
私も、個人的に、俗に言う、目をかけられた一人であり、お別れは、痛恨の極みである。
だが、今は、現実として、受け止め寂寥とした心持ちに、鞭打って、先生に少しでも、ちかずく努力をしたい。
それが、先生の我々の身の上を案じて下さるお気持ちにお答えする方法だ、と思う。

ところで、先生のお仕事は、しっかりもののおじょうさんが、引き受けてくださった。お客様にとって御迷惑になる事は、なさそうで、ある。

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  1. Mr WordPress のコメント:

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